A DAY IN MY LIFE

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TOPCINEMA INDEXBOOKS INDEXPROFILE


2002/02/28/Thu.
▲晴れ。
▲黙々と仕事。
▲30過ぎた男が読むような本ではないような気もするが、話題の『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(角川書店)を読んでみた。1978年生まれの新人作家滝本竜彦のデビュー作。退屈な毎日をすごす高校2年生山本陽介が出会ったセーラー服の女の子は、謎のチェーンソー男と戦う美少女戦士だった……というお話。表紙の絵がいいと思う。
■ヤスケン編集長日記 2月26日(火)曇


2002/02/27/Wed.
▲晴れ。
bk1で打ち合わせ。
▲池袋ジュンク堂で写真家の石塚元太良くんと会う。ホームページworldwidewonderfulを教えてもらう。
▲写真家の海原修平さんは上海に通って、変わりゆく都市の姿を写真に収めている。その一部がホームページで見られることになった。日本語上海情報サイト月刊シティー。海原さんの写真は左袖のメニューにリンクされている。またいわゆる観光地の情報とは違った、リアルタイムの上海の情報が日本語で読める。ご覧あれ。
▲アイディア・カウンセリングセンター主催のパーティー。
▲新宿でK本さんと打ち合わせ。Yさんと飲み屋をはしご。天路歴程のごとき奇妙な一夜。
『メロス・レヴェル』(幻冬舎)読了。国民管理が徹底された近未来の日本で、国家をあげて、10組のペアが2人の絆を試すゲームが行われる。勝てば莫大な賞金と生涯の保障が得られるが、負ければ身体の機能を奪われるか、ことによっては死がもたらされる……。着想は面白いが成功しているとは思えない。。前作『そして粛清の扉を』(新潮社)で漠然と感じていた「いやな感じ」が全面展開。
■速報! 第19回サントリーミステリー大賞決定
■ヤスケン編集長日記 2月25日(月)曇


2002/02/26/Tue.
▲晴れ。
▲「季刊クラシックカメラ」色校直し&戻し完了。
▲映画『女囚さそり 701号怨み節』(1973年)をビデオで。
▲梶芽衣子版『女囚さそり』の第4作にして最終作。監督は前三作の伊藤俊也から日活ニューアクションの旗手だった長谷部安春にバトンタッチされている。そのせいか、泥臭い東映調ではなく、スタイリッシュな日活調の演出が「さそり」とマッチしていないばかりか、ストーリーがメソメソしていていまひとつスカッとしない。
▲さそり逮捕に執念を燃やす児玉警部(細川俊之)たちに追われたさそりこと松島ナミ(梶芽衣子)はストリップ小屋のトイレに逃げ込んだところを照明係の工藤(田村正和)に助けられる。工藤は過激派に属していたが、児玉たちの拷問に耐えかね仲間を密告してしまったという過去を持っている。そのため運動からドロップアウトをしてストリップ小屋で働いていたのだ。工藤はストリップ小屋の踊り子と小屋主に密告され逮捕されるが、ナミをかくまった場所を完全黙秘、自信を取り戻してナミのもとに戻ってくる。そして、ナミとともに警察に一泡吹かせてやることを決意し、警察の現金輸送車を襲うが……。
▲「さそり」の魅力は男と、男社会、ひいてはその象徴である警察権力に対する(やや)被害妄想じみた「恨み節」パワーの炸裂にある。しかし、この第4作の「さそりの怒り」は空転しているように思われる。現金強奪やガンアクション部分に長谷部安春らしさがうかがえるが、「さそり」の十八番ともいえる情念の爆発は見られない。長谷部安春と東映の脚本家たち(「さそり」シリーズの神波史男、松田寛夫)との間に意見の対立があったのかとも邪推したくなるほどだ。結論。やはり「さそり」は伊藤俊也監督の三部作が最高である。
■ヤスケン編集長日記 2月23日(土)曇


2002/02/25/Mon.
▲晴れ。
▲「季刊クラシックカメラ」色校。
▲いま一番見たい映画は『ブレード・オブ・ザ・サン』。え? 知らないって? 日比両国を舞台にした投資トラブルが浮上した「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)の大神源太名誉会長が製作主演したアクション映画(笑)。ニュースで映像を見た限り、カーアクションあり忍者アクションありで相当楽しそうだ。「シベ超」よりもオモシロソウ。
▲ちなみに、この大神源太、バナナ茶の宣伝のためにフィリピンの奥地へとバナナ茶冒険紀行へ赴くビデオを製作して無料頒布したとか。なぜかジャン=クロード・ヴァン・ダムも出ているらしい。もしも手に入れた人がいたらぜひ貸してください。
▲『ブレード・オブ・ザ・サン』の目標興業配収は180億円だそうだが、いまだに配給会社は決まっていない。制作費は公称5億円。
▲生田耕作『黒い文学館』(中公文庫)。難しい文学論の合間に、同時代の「トレンド」文学への罵詈雑言。悪口の巧さは文学的知と直結していることをあらためて思い出させてくれる。わいせつ裁判で京大を追われた仏文学者(故人)の文学論、いまだ古びず。
■ヤスケン編集長日記 2月22日(金)快晴
■新刊ホラー&幻想文学レビュー 灰崎抗『想師』


2002/02/24/Sun.
▲晴れ。
▲一昨日くらいから花粉症がはじまって、けっこう辛い。で、部屋の片づけなど。いろいろと書類を探さないと……。
▲吉田修一『パレード』(幻冬舎)を読了。芥川賞候補になった『熱帯魚』(文藝春秋)を読んで気に入った作家だ。この『パレード』ははじめての長篇小説(だろう)。2LDKに恋愛関係抜きの20代の男女5人が暮らすという設定の物語で、読み進んでいるあいだは月曜9時のフジテレビのドラマになってもおかしくないくらいの「メジャー感」を感じ、エンターテインメントをめざすのかなと思っていた。それはそれで、まあ、悪くはないと思いながら、けっこう楽しく読んでいた。事実、小説の中には「ラブレボリューション」もどきのテレビドラマが出てきたりもする。しかし、最後の最後で「ひねり」がある。これがなかなか痛烈だった。傷つくことを恐れて生きる、現代人たちのほどよい距離感ってものについて、考えさせられる長篇小説。気に入った。
▲つづけて森茉莉が著名な男性たちの印象記を書き、大倉舜二さんが森茉莉に同行してポートレートを撮影した『私の美男子論』(筑摩書房)を読みはじめる。人物の印象を書くというのは難しい。森茉莉の文章からなにがしかを得ようという「勉強」のつもりで読みはじめたのだが、そんなことは忘れてしまって、森茉莉から見たその男性の魅力を楽しく読んだ。大倉さんの撮るポートレートがまた良く、少しは写真を撮る身としてはどちらもすばらしいと感嘆するばかり。
▲Iさんと、近所に住むKさんと4人でタイ料理→チュニジア料理。ワイン飲み過ぎ。
▲勝新太郎の怪作テレビドラマ『警視K』のビデオを借りてあったので、寝る前に見る。勝新の演出って、即興だというけれど、たしかにシネマ・ベリテ風というか。犯人役の石橋蓮司は「佐川くん」が演じられそうな白いスーツ姿。


2002/02/23/sat.
▲晴れ。
▲色川武大の『怪しい来客簿』(文春文庫)を読了。毎日ちびちびと読んでいたのだが、実に面白かった。いわゆる私小説的な作品で、色川武大の不良少年時代の思い出、戦前浅草で活躍し墜ちていった芸人の姿、忘れられない露店の老婆、老いて病んだ胆石の顛末など、一見とりとめのないように感じられるが、そのエピソード一つひとつになんともいえない、ハミダシものの音楽のようなものを聴くことができる。やっぱり文学というものは、世間からのハミダシ者だけがまっとうできるものなんだとあらためて。麻雀を知らないので阿佐田哲也(色川武大の別名)の『麻雀放浪記』シリーズを読んだことがなかったのだが、これはそろそろ読んでみないとと思わせられた。
▲写真家・飯田鉄さんの写真展『レンズ汎神論』(ドイフォトギャラリー 千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館B1 TEL.03-5220-6620 〜27日まで)を見に行く。飯田さんの近著『レンズ汎神論』(日本カメラ社)に収録された写真の「原画」展。クラシックレンズの描写とその来歴についてエッセイ風の文章を添えるという構成ゆえ、本の紙質は一般の単行本用紙なので写真のクォリティーが今ひとつだったのだが、そのぶん、「原画」は見応えがあった。撮影に使用したカメラ、レンズの写真とコメントもあり、クラシックカメラ、レンズファンへのサービス精神も感じられた。飯田さんのレンズと写真への愛を感じることが出来た写真展。
▲カメラをぶら下げて、浅草。千束方面から鶯谷まで歩く。むろん『怪しい来客簿』にひっかけて。
▲新宿東急で映画『オーシャンズ11』を見る。それなりに期待していたのだが、満足できない出来だった。良かったのは劇伴音楽くらい。ストーリーを転がすのに精一杯といった感じで、登場人物のキャラが立ってこない。退屈でお尻がむずむずした。おすすめしません。
▲なんとなく不満で、かといってもう一本映画を見る気力もなかったので「アリーMYラブ」を見て寝る。
■ヤスケン編集長日記 2月20日(水)快晴
■ヤスケン編集長日記 2月21日(木)快晴


2002/02/22/Fri.
▲晴れ。
▲カミゾノ☆サトコさんと会う。なんとなく銀座松屋の■第24回 世界の中古カメラ市へ。そこで何があったかはカミゾノさんとの約束があるので書けない。会場でM社のTさんとバッタリ。こういうところで偶然会うのは恥ずかしい。
映画『ザ・セル』をビデオで。公開時、かなり見たかったのだが某氏が「面白くない」と言い切っていたのでなんとなく敬遠してしまった。しかし、サイコ・スリラーものなので、一応、見ておこうと思い、ビデオで。
▲期待しなかったせいもあるのかもしれないが、かなり面白かった。ストーリーは単純で、ご都合主義的なところもあるが、「心の中」を映像化したもののなかでは相当うまくいっているほうではないか? CGを多用して非現実的な映像を作っているが、その画面構成の密度は特筆すべき。監督がインド人(ターセム・シン)だからなのか、東洋的なイメージを巧妙に配して映像を見るだけでも飽きさせない。石岡暎子デザインのコスチュームもすばらしい。見る快楽を久々に感じさせてくれた。ジェニファー・ロペスの異様なまでの美しさ、色っぽさも凄い。
▲映画『インビジブル』(2001)をビデオで。
▲大好きな暴走バカ監督、ポール・ヴァーホーベンの近作を見た。一口で言えば、天才科学者が自ら透明人間になって研究の進展を促すが、透明になってみたら実は田代まさしだったという……透明になってすることといったら、のぞきかい。どう考えてもコメディのネタにしかならないお話をシリアス(?)に映画化。やっぱり、アホや、この人(笑)。凝りまくったCGなど、ムダにチカラを入れているところもいつも通り。最高です、ヴァーホーベン監督。
■<ミステリ>東直己『探偵は吹雪の果てに』/西澤保彦『両性具有迷宮』
■著者メッセージ 綿矢りさ 〜bk1でお楽しみの皆様へ〜
『インストール』が話題の女子高生作家・綿矢りささんからbk1ユーザーへのメッセージ


2002/02/21/Thu.
▲晴れ。
▲bk1関係の仕事とかカメラレンズの機材返却とか。
▲うちでテレビをかけっぱなしにして仕事をしていたら『恋のチカラ』。深津絵里、堤真一のドラマ。「天才」グラフィック・デザイナー(堤真一)が大手広告代理店から独立してデザイン事務所を開くというストーリーだが、ぼくの周りではその天才のデザインがどれもこれもことごとくショボいことが一番の話題。
▲しかし、個人的には、いま「主人公の友だち」を演じさせたら右に出る者はいない矢田亜希子に注目。常に「主人公の友だち」を演じていて役柄がごっちゃにならないのか心配になってくる。そういえば先日2日間に渡って放送された日韓共同製作ドラマ『フレンズ』。矢田亜希子はもちろん「主人公の友だち」役だったのだが、「主人公の友だち」役としては先輩格に当たる戸田菜穂も出演、新旧のベスト「主人公の友だち」女優の共演となった。
▲映画『ムルデカ17805』(2001年)をビデオで。
伊藤俊也監督の『プライド』の成功に気をよくした東日本ハウスがもう一度スポンサーを買って出た民族主義的観点から描かれた「日本兵のインドネシア独立への協力」物語。モティーフそのものにとても興味があって見たのだが、あまりに退屈で愕然。ABCD包囲網で南洋に資源を求めた日本が東南アジアを支配におこうとしたのは自明のこと。しかし、現場の兵隊たちの中にはは日帝支配後の東南アジアに居残って、独立戦争に参加した者も多かった。ぞれはなぜか? インドネシアだけでなく、ベトナムにも同様のストーリーが残っている。統治者日本とはどんな国だったのか? そして、その国の独立戦争に参加しようとした日本人たちの心の動きは? 興味深いことばかりだが、この映画を見てもそれがさっぱりわからない。本社(日本)から派遣されたサラリーマン(兵隊)が、なんとなく「意気に感じて」インドネシアの地元民を助けたという、なんだかよくわからない国際貢献物語になってしまった。いろんな意味でダメだと思う、この映画。
■ヤスケン編集長日記 2月19日(火)快晴
■ブックフェア ブンガクのニューブリード
■<ホラー>石堂藍の幻想文学番外地【17】《ライラの冒険》三部作が完結!


2002/02/20/Wed.
▲晴れ。
▲入稿も終わって「クラカメ」が一段落。ちょうど銀座松屋で開かれている■第24回 世界の中古カメラ市の初日なので冷やかしに出かける。場内はおやじの満員電車状態。知らない人が見たら、このにぎわい、何だと思うんじゃないかな。とくに気になる出物はなし。ほっとするやらさびしいやら。
▲代官山「ギャラリー・ニエプス」で石塚元太良写真展「コンクリート大作戦」。海外放浪の資金を得るため、ダム工事の現場に住み込んだ石塚くんが見たものは? 合宿生活を送る男たちのダルな日常をとらえたユニークな写真展。デジカメで撮っているので伸ばすとちと辛いのだが、デジカメならではのユルい感じが作風となっていることも見逃せない。もっと数が見たいと思った。
▲新宿昭和館で『無頼 人斬り五郎』(1968年)、『やくざ刑事 マリファナ密売組織』(1970年)。
▲『無頼 人斬り五郎』は日活版ヤクザ映画。渡哲也の出世作でもある「無頼」シリーズ第4作。以前、一度見ている。とくに新しい発見はない。松原智恵子っていやな女優だなあ……と思ったのもいつも通り。この人って本当に人気あったのかな。
▲『やくざ刑事 マリファナ密売組織』は千葉真一主演のシリーズ第2作。職人野田幸男監督(この映画には監督として伊藤俊也の名前もクレジットされているが、なぜかQ数を落とされていてB班の監督だったのかなと思わせる。もしかしてマリファナのサイケシーンは伊藤演出?)のアクション、ギャグてんこ盛りのサービス満点の作品。千葉真一のアクションの冴えもさることながら、内田良平、南利明のコメディ・リリーフが印象に残る。とくに南利明の七変化は見所。これでヒロインにもうちょい魅力があれば……。
▲台湾映画『愛情万歳』(1994年)をビデオで。
▲蔡明亮監督の第2作。デビュー作『青春神話』に感動し、その後の『河』も凄かった(いろんな意味で)。この監督の第2作は、途中までやや期待はずれかと思っていたが、最後の最後で強烈なキック。どんでん返しが鮮やかだ。
▲シャオカン(李康生)は宅配のバイトの途中で高級マンションの鍵を盗む。そこはモデルルームで、誰も住んでいない。シャオカンはそこを自分だけの隠れ家にする。しかし、不動産屋の女(ヤン・メイグイ)はそのモデルルームにゆきずりの男を引き込んでセックスを楽しんでいた。シャオカンはやがてその男とばったり顔を合わせてしまうが……。
▲台北の荒んだ風景が都会人の心の闇と呼応する。奇妙な魅力を持った映画だ。映画館で見たかったな。
■ヤスケン編集長日記 2月18日(月)曇
■<ヤスケン>「おススメ」第60回★グスターボ・アドルフォ・ベッケル『スペイン伝説集』


2002/02/19/Tue.
▲晴れ。
▲「季刊クラシックカメラ」入稿完了。ふー。
▲映画『アフリカの光』(1975年)をビデオで。
▲先日ビデオで見た『櫛の火』のわずか2カ月後に公開された東宝マークの神代辰巳監督作品。原作は丸山健二。流れ者2人(萩原健一、田中邦衛)が北の港町に流れ着く。アフリカへ行くマグロ船に乗りたいからだ。しかし、2人は地元の漁師たちといざこざを起こしたり、ヤクザ(藤竜也)に博打の見張り番を頼まれたりするばかりでいっこうにアフリカ行きの船は見つからない。飲み屋の女(桃井かおり)、漁師の娘(高橋洋子)がショーケンにコナをかけたりもするのだが、男2人のホモくさい友情の前にはエピソードの一つでしかないとゆー、あまりにもニューシネマ的な映画。
■ヤスケン編集長日記 2月16日(土)快晴
■<ヤスケン>「おススメ」第60回★グスターボ・アドルフォ・ベッケル『スペイン伝説集』


2002/02/18/Mon.
▲くもりのちちょっと雨。
▲午前中bk1会議。 ▲入稿の日 その1
▲「白湯鶏鍋」なる鍋を食べる。とんこつラーメン味の鍋と言えばいいのか……。意外と旨く二度驚く。食い過ぎる。
▲「あいのり」新人加入で嵐の予感。
▲田澤拓也『ムスリム・ニッポン』(小学館)。世界三大宗教の一つ、イスラム教は日本人になじみの薄い宗教だ。しかし、大東亜共栄圏を志向した戦前の膨張主義時代には、この世界宗教のエッセンスを学ぼうという機運もあった。代々木の東京モスクの開堂式にずらりと右翼、軍人、民族主義者が並んだのはなぜか? 知られざる裏面史。面白く読んだ。
■ヤスケン編集長日記 2月15日(金)快晴
■<ヤスケン>レイモン・ルーセルとシュルレアリスムのアーティストたち


2002/02/17/Sun.
▲晴れ。
▲毎週日曜日は新宿TSUTAYAに行ってビデオを返却&借りだし。
▲「季刊クラシックカメラ」の原稿、最後の一本を仕上げる。いろんなものを使い切った感じでしばし呆然。
▲家に帰ったら「情熱大陸」は小雪。なんだか「ウチくる?」みたいだったな。ところでおれは苗字がないやつは信用しない。ターセム(『ザ・セル』)とか。
■ヤスケン編集長日記 2月15日(金)快晴


2002/02/16/Sat.
▲晴れ。
bk1のメンテナンスなど。気が付くと夕方。セキが出る以外はほぼ快復。
▲夜、「セラピスト」誌のMさん、このあいだ取材させていただいたTさんと新宿で原稿について打ち合わせ。原稿内容に問題はなく、ひとまずほっとする。ページ構成について2,3意見を交換して、あとはトーク。
▲ゴダールが久しぶりに見たくなって映画『小さな兵隊』をビデオで。
▲ゴダールからアンナ・カリーナへあてたベタなラブレターのような映画だが、途中まで、以前に一度見ていた映画であることに気づかなかった(笑)。実は、ゴダールの映画ではほかの映画でも同じような経験をしたような気がする。あれは何の映画だったか。思い出せないということは、その映画ももう一回くらい見るということか。しかし、ゴダールの映画はやっぱり面白いな。
▲写真家・映画監督の本橋成一の写真集『アレクセイと泉』(小学館)を眺めながら就寝。チェルノブイリ原発事故の近く、老人ばかりの村にある「泉」。不思議なことにその泉からは放射能が検出されない。村唯一の若者アクレクセイと泉、老人たちの生活をモノクロームの写真で描く。人間と自然の生命力の強さを感じさせてくれる。本橋成一の前作『ナージャの村』(平凡社)もチェルノブイリ原発事故の近くに住まい続ける人々の写真集。こちらもおすすめ。
■ヤスケン編集長日記 2月14日(木)快晴
■新芥川賞作家 長嶋有インタビュー
ぜひ読んでください。とくに30歳前後の方は面白く読めるかも。
■<ミステリ>若竹七海の新刊『死んでも治らない』レビューとミニフェア


2002/02/15/Fri.
▲晴れ。
▲「季刊クラシックカメラ」の特集原稿をようやく入れ終わる。薬が効いたのか体調は上向き。家に帰って長嶋有さんのインタビュー原稿のアップロード作業。長嶋さんにチェックしていただいた拙稿につまらないミスが数多くあり、恥ずかしい思いをする。熱のせい、というのは単なるいいわけ。トホホ。
▲クドカンこと宮藤官九郎脚本による連ドラ『木更津キャッツアイ』をぼんやり見ていたら、なんと翔さん(哀川翔)が本人役で登場。Vシネマネタ、『D.O.A.2』ネタなどファン感涙の細かいネタに興奮。「ダチは大事にしろよ」とキメ科白を残してあさっての方向に去っていく翔さん最高です。
▲なんとなくトップ画面の写真を差し替えてみたりする。
■特集★古川日出男と摩訶不思議小説の世界
■古川日出男、『アラビアの夜の種族』を語る
■古川日出男が選ぶ「僕と脳構造がおなじ本」
■アラビアの夜の種族』書評(石堂藍) 何を措いてもまずは読むべき《今年の一冊》
■アラビアの夜の種族』書評(北まどか) 『アラビアの夜の種族』の愉しみ方
■アラビアの夜の種族』担当編集者コメント
東雅夫<ホラーサイト>編集長による総力特集! フェア対象商品をお買いあげの方には特典あり。とにかく記事をお読みください。
■ヤスケンの編集長日記! 2002 2月13日(水)
俳人・河原枇杷男さんからの手紙に感激したヤスケン。アップ、遅れていて、すみません、安原さん……。


2002/02/14/Thu.
▲晴れ。
▲午前中bk1で打ち合わせ。熱で朦朧。
▲M医院で診察を受け、抗生物質と消炎剤、うがい薬とトローチを出してもらう。去年も同じ季節に来て同じ薬をもらったような気がする。変わったのは看護婦さんだけ。でもケバいギャル風ナースというタイプは変わらない。先生の趣味なんだろうか?
▲「季刊クラシックカメラ」のゲラチェックと同時進行で残っている原稿。
▲古川日出男『アラビアの夜の種族』がいま話題だ。bk1で総力特集する。そのアップロード作業を夜半過ぎまで。


2002/02/13/Wed.
▲晴れ。
▲『櫛の火』が祟ったのか、寒気。
▲微熱から高熱へ。朦朧としながら中華料理。床についてから悪夢。久しぶりに高熱にうなされるという経験。もーふらふら。
▲スティーブン・キング『小説作法』(アーティストハウス)がめっぽう面白い。キングが作家として一本立ちするまでの苦労話から、具体的なアイディアの練り方、文章作法などなど盛りだくさんの内容で楽しませてくれる。エンターテインメントの巨匠らしく、「作法」すらサービス精神満点だ。ところで、恥ずかしながらキングの小説、一編も読んだことがない。映画を見てしまって読んだ気になってしまっているというのがその理由なのだが、本書を読んでキングの小説を読んでみたいと思った。
■新刊ホラー&幻想文学レビュー 菊地秀行『妖愁』
■講談社ノベルス20周年記念 森博嗣『捩れ屋敷の利鈍』書評(2/13)
■ヤスケンの編集長日記! 2002 2月11日(月)


2002/02/12/Tue.
▲晴れ。
▲なにやってたんだっけ。えーと。
▲そうだ。映画『櫛の火』(1975)をビデオで。
▲にっかつロマンポルノの巨匠、神代辰巳の監督作品。神代は『青春の蹉跌』で東宝(東京映画)に招かれ、作品的にも興行的にも成功を収める。そこでこの『櫛の火』という企画が成り立ったと思うのだが、どう考えてもこの映画、客は来なかっただろう。
▲学生時代の恋人、弥須子(桃井かおり)を亡くした広部(草刈正雄)は人妻の征子(ジャネット八田)と関係している。征子の夫は大学の英語教師、矢沢(河原崎長一郎)だが、矢沢自身も若い愛人あけみ(高橋洋子)との関係で懊悩している。征子は性的に奔放な女で、田部(岸田森)という男とも関係があった。……と話を追ってみてもアレなんだけど、男と女のドが付く暗い話し。登場人物のセリフは一様にこもった小声で聞きづらく、寒々しい雰囲気が全編続く。
▲途中で何度もうんざりさせられたが、ラストに至って、なぜか妙に感動させられてしまった。なぜだかはよくわからない。原作が古井由吉だとわかって、驚いた。カルト文芸映画とでも言えばいいのか。ジャネット八田(現・田淵田淵チーフ打撃コーチ夫人)主義者には堪らない映画であることは間違いない。
■ヤスケンの編集長日記! 2002 2月9日(土)


2002/02/11/Mon.
▲晴れ。
▲建国記念日?
▲「セラピスト」(BABジャパン)の原稿(解離性同一性障害について。取材記事)がやっと仕上がる。かなり削らなければならず、それでも文字量オーバー。トホホ。明日考えることにして編集部に現状の原稿をメール送信。
▲へとへとになった頭で文庫化された、新堂冬樹のデビュー作『血塗られた神話』(講談社文庫)。のちの新堂ワールドの原型ともいえる長篇小説。街金の社長が殺人事件に巻き込まれる。そこにはアフガン帰りの傭兵やヘロインの密売ルートがからんでいた。そして、主人公の最愛の女性も事件にまきこまれて……。一気読み。
■「三島由紀夫」とはなにものだったのか ブックフェア
この本、bk1でも売れてますよ。三島論を集めてみました。
■<ヤスケン>『図書新聞』天才ヤスケンの「今週のおススメ」より
第59回★伊藤俊治『バリ島芸術をつくった男』

ぼくも買いました。


2002/02/10/Sun.
▲晴れ。
▲推敲している夢を見る。
▲綾辻行人『殺人鬼』(新潮文庫)を今更ながら。スプラッタホラーにミステリの「どんでんがえし」を組み合わせた珍妙な作品。あまりうまく言っているとは思えないが、珍味として楽しむべきなのかも。スプラッター・ホラー世代としては懐かしさも感じる。


2002/02/09/Sat.
▲晴れ。
▲連休1日目。でも、あまり関係ない。
▲エプソン・イメージングギャラリーエプサイトの石塚元太良写真展「World Wide Wonderful」を見に行く。
▲石塚くんは24歳。パソコンとデジカメを持って世界旅行をし、2万5000枚にのぼる写真をHDに貯め込んで帰ってきた。その写真で「EPSONカラーリングイメージングコンテスト」の大賞を受賞、今回の写真展が実現した。
▲銀塩写真を見慣れた目から見ると、画像の肌理の荒さというか、乱れというか、そういうものがすごく気になって落ち着きが悪いのだが、この写真展の場合はデジタルのそういうダメっぽい部分が新鮮だった。
▲いや、銀塩かデジタルかというのもつまんない区分けでイメージが面白ければいい。そういう意味でもいい写真がいくつもある。すでにポートフォリオを見せていただいていたのだが、大きなパネルになるとまた印象が違う。中の展示よりも外側のウィンドウ越しの作品に印象が強かった。街の中に出しても拮抗できる力のある写真だと思う。
▲石塚くんに次号の「季刊クラシックカメラ」の写真を頼んでいたので、受け取って写真展の反響など聞く。
▲写真展は3月31日までやっているので興味のある方はぜひ。大賞の賞金で作ったという石塚くんのはじめての写真集(1800円)を1冊買って帰る。こちらもおすすめ。また、18日から代官山のギャラリー・ニエプスでも石塚くんの写真展がはじまる。こちらはダム作業現場の宿舎の様子をデジカメで撮ったもので、ポートフォリオを見せてもらったが、メチャクチャ面白い。旅の写真もいいが、個人的にはこちらのシリーズが好きである。石塚くんは旅行資金を貯めるためにダム工事の現場に数ヶ月住み込んで働いていたのだという。取材者では決して撮れない、微妙な距離感の素敵な写真が多数あった。
▲韓国映画『八月のクリスマス』(1998年)をビデオで。
▲『美術館の隣の動物園』のシム・ウナと『シュリ』のハン・ソッキョの共演作。余命幾ばくもない男と若い婦人警官の心のふれあい。難病ものにつきものの湿っぽさはなく、しみじみと味わい深い、インディアン・サマーのごときあたたかさのある映画。秀作。
■<ヤスケン>ヤスケンの編集長日記! 2002  2月8日(金)曇


2002/02/08/Fri.
▲晴れ。
▲写真家の中藤毅彦さんに初校をチェックしてもらう。
▲デザイナーのところに原稿を持っていってから帰宅。ふー。
▲映画『野良猫ロック ワイルドジャンボ』(1970)をビデオで。
▲日活末期のアクションシリーズ。70年代ファッションなどが楽しめる。しかも着ているのは若き日の藤竜也だったり夏夕介だったり地井武男だったり。
▲シリーズ第2作(たぶん)だが、全5作それぞれに関連性はない。この作品は脚本を『狙撃』、『拳銃(コルト)は俺のパスポート』、『最も危険な遊戯』、『蘇える金狼』、テレビ『大都会PART II』などのハードボイルド・アクション作品で知られる脚本家・永原秀一が手がけている。それゆえ、フィルム・ノワールの影響の濃い青春クライム・アクションになっている。
▲「ペリカン・クラブ」という「チーム」の面々(地井武男、藤竜也、梶芽衣子、夏夕介、前野霜一郎)が、正教学会(そのまんまだな)の幹部の娘(范文雀)と知り合い、学会のカネを強奪する計画を立てるというストーリー。
▲若い俳優たちがみな好演していて、とくに、のちにロッキード事件の児玉誉志夫宅のセスナ機で突っ込んで自爆した前野霜一郎の怪演は印象に残る。ニューシネマ風の苦いラストも決まっている。監督は青春映画の名手、藤田敏八。どこかさわやかな味わいがある音楽はサントラが欲しいくらい。
■<ヤスケン>おすすめ映画『ピアニスト』原作本もあります
カンヌのグランプリ作品ですな。
■<ホラー>東雅夫のイチオシ新着棚【3】
ジェシー・ダグラス・ケルーシュの長篇伝奇ホラー『不死の怪物』ほか、幻の伝奇ホラーが復刊!


2002/02/07/Thu.
▲晴れ。
▲韓国映画『美術館の隣の動物園』(2000年)をビデオで。
▲兵役中のチョルス(イ・ソンジェ)は休暇を取って恋人タヘ(ソン・ソンミ)の部屋を訪ねるが、そこには見知らぬ女性チュニ(シム・ウナ)が住んでいた。タヘがほかの男と結婚すると知ったチョルスはタヘを心変わりさせるまではとチュニの部屋に居座る。ケンカばかりしているチョルスとチュニだが、やがて……というきわめて少女漫画的ラブストーリー。
▲ヒロイン、チュニを「家事が苦手でおしゃれにも興味がないシナリオ・ライター志望」という、およそ韓国の伝統的な女性像とかけ離れた設定にしたのは、監督が女性監督のイ・ジョンヒャンだからか? チュニを演じるシム・ウナは『カル』の冷たく陰のある美女とは180°違う役。
■<ミステリ>永瀬隼介、『アッシュロード』を語る
今年注目の作家です。ノワール、サスペンス、ハードボイルドが好きな方はぜひ! インタビューをぼくがやってます。
■<ミステリ>ジャパニーズ・ハードボイルドの現在 ブックフェア
ハードボイルドというジャンルも拡散、多様化しているようで……。


2002/02/06/Wed.
▲晴れ。
▲鬱々と仕事。
▲本当にひさしぶりに橋本治を読んだ。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(新潮社)
。きわめて80年代的な人と勝手に思っているが、その人が、60年代的な(70年代に乗り損ねた)三島由紀夫をどう論ずるのか。「三島は近未来を読めなかった」とする『天人五衰』についてのくだりは面白い。本当に頭がいい人なんだろうな、橋本治って。高校時代に『完本チャンバラ時代劇講座』を読んで、そのマニアックな知識と見事な腑分けぶりに仰天したことを思い出す。あの本、文庫にならないかなあ。
■<ホラー>『魔羅節』と岩井志麻子ブックフェア


2002/02/05/Tue.
▲晴れ。
▲黙々と仕事。
▲小林紀晴『小説家』(河出書房新社)読了。
▲写真家/作家の小林紀晴によるインタビューと写真。登場するのは伊藤たかみ、大鋸一正、角田光代、椎名誠、篠原一、清水アリカ、鈴木清剛、清野栄一、中原昌也、藤沢周、星野智幸、村上龍、素樹文生、山田詠美。ラインナップのなんとなくな感じと、インタビューのなんとなくな感じがマッチしている。だけどなんとなく食い足りないのはなぜ? マイナー作家の言葉の方が面白い。


2002/02/04/Mon.
▲晴れ。
▲仕事。ややパニック。
▲青葉台で新芥川賞作家、長嶋有さんにインタビュー。『猛スピードで母は』が生まれるまでのあれやこれやを聞く。過去においての「重要度で言えば1500位くらいにある事実」の引き出しからさりげなく取り出されたディテールの数々が長嶋さんの魅力。まだ3作目を発表したばかりの新人作家。これからどんな作品を書いていくのか、楽しみだ。ご本人の取材者との距離の取り方もなんだかとてもいい感じだと思った。このインタビューの模様は『猛スピードで母は』単行本(文藝春秋)が出る今月半ばにbk1に掲載されます。お楽しみに。
▲蠍座新年会。さいきん「三国志」ばっか行ってるな。羊肉鍋でした。


2002/02/03/Sun.
▲晴れ。
▲仕事。ってゆーか、何やってたのか記憶にないくらいで……。
▲いつのまにか車谷長吉『塩壷の匙』(新潮文庫)を読み終えている。車谷はじめての短篇集がこれ。かなり古い作品も入っているが、描いている世界はいつも通り。のちの作品の方がもちろん巧いし、面白くもなっている。しかし、生っぽい初期作品も魅力がある。こういう小説を読むと、ふつうの小説がみんなニセモノっぽく見えてきてしまう。
▲とはいえ、新芥川賞作家、長嶋有の『猛スピードで母は』(2月中旬発売・文藝春秋)に胸キュンになってしまうおれである。世代的な理由もあるだろう。長嶋有はぼくより4歳年下だが、同時代に地方都市で少年時代を送ったという点でディテールがじかに迫ってくる。30歳前後の人にとっては「やられた」と思わせられる箇所多し。
■<ヤスケン>おすすめ第58回★本橋成一写真集『アレクセイと泉』


2002/02/02/Sat.
▲晴れ。
▲仕事。もう、ほんとそれだけの一日。なんとなくマイナーな気分。
▲映画『野良猫ロック セックスハンター』(1970)をビデオで。
▲立川の米軍キャンプあたり。混血児狩り(おいおい)を大っぴらにやってるチーム「イーグルス」とスケバンの戦いを描く。「イーグルス」のリーダーは藤竜也。あだ名は「バロン」(笑)。スケバンは梶芽衣子。アコーハットに黒のロングスカート。さそりにも通じるファッションセンスだけど、こっちはヒッピー風です。
▲混血児の安岡力也が生き別れた妹を捜して街にやってくる。そこから二つのチームの対決がはじまるのだが、ストーリーよりも当時の風俗やガンアクションへのこだわりを楽しむのが正解だろう。藤竜也の混血児狩りの動機が、子供の頃に姉を米兵に犯されたからだったり、ゴーゴー・バー(歌って踊ってるのはゴールデンハーフ!)に「日本人の方もお気軽にどうぞ」と看板があったり、日本がアメリカの属国だってことをあらためて思い出させてくれるダークな映画でもある。ラストの力也の「誤射」にはア然。
▲なぜか毎週見てしまう深夜番組「エブナイ」(フジテレビ)。(テレビ付けるとやってるって感じ?)ようするに「オールナイト・フジ」なんだろうけど、女の子たちはイマイチだし、お笑い芸人たちは滑りまくっているしで、実に場末的雰囲気。ゆえに楽しい。モッチーこと望月理恵、この番組ではじめて知ったけど、かなり面白いと思った。20分くらい見ていると、見ている自分に自己嫌悪してくるあたりが深夜番組の醍醐味か。


2002/02/01/Fri.
▲晴れ。
▲「季刊クラシックカメラ」のモデル撮影立ち会い。モデルの女の子はさる創作和菓子で有名な和菓子店のお嬢さんということで、和菓子一家の話で盛り上がる。
▲原稿整理、テープ起こしなどいろいろ。
▲年末にノベルス化された綾辻行人『どんどん橋、落ちた』(講談社ノベルス)をちびちびと読んでいたのだが、ついに読了。犯人当て、をテーマにした短篇集。どれも遊び心を持って丹念に作られており、唸る。新本格初心者ゆえ、ネーミングなどに込められた楽屋オチ的な部分はわからないところもあるのだが……。
▲『女刑事RIKO 聖母の深き淵』、『FOCUS』がよかった井坂聡監督の映画『ダブルス』をビデオで。
▲鍵師(萩原健一)と元ソフト会社社長の若造(鈴木一真)が、オフィスビルから裏金を盗み出す。ところが、首尾良くカネを奪ったとほっとしたのも束の間、エレベーターがストップ。閉じこめられる。
▲ショーケン久々の主演ということもあって期待したのだが、がっかり。とくに前半は辛い。後半、ちょっと面白くなりかけておしまい。残念。


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