A DAY IN MY LIFE

2001年9月の日記


最新の日記
アルカリブログ

過去の日記
→2001年1月|2月|3月|4月|5月6月7月8月

TOPCINEMA INDEXBOOKS INDEXPROFILE



2001/09/30/Sun.
▲雨。
▲いつものようにbk1の仕事。
▲義妹の見舞い。
▲うちの近所に新しくできた香港飲茶的中華料理店。気にいる。チャーハンが旨いかまずいかでだいたいそのお店のレベルがわかりますな。
▲ひたすら検索。統計資料を探し回る。苦手な仕事だ。
▲なんとなくテレビドラマ『女子刑務所東三号棟3』がかかっているテレビの前で検索を繰り返していたのだが、そもそも女囚もの、好きなのでついつい見てしまう。山口もえ(トロいことが理由で社内イジメに遭い、その復讐のために職場の全員に除草剤入りお茶を飲ませた)、鈴木砂羽(不倫相手を監禁)とかキャスティングと罪状がオレ好みでもある。テレビ版『プラトニックセックス』で飯島愛を演じた星野真里が、局を間違えたのではと思うくらい似たような不良少女役で登場。ほぼ同じ時期に似たような役をやるのはいかがなものか? また、京唄子が老人からカネをだまし取った元ホームヘルパー役で怪演。
▲映画『プルーフ・オブ・ライフ』をビデオで。この評は妥当なところかも知れないが、率直な感想としては「楽しめた」。監督がテイラー・ハックフォードで、古くさいドラマづくりだからかもしれん。嫌いなメグ・ライアンがでしゃばっていないところもいい(笑)。ラッセル・クロウ、いいですね。ロケ地はエクアドル。行きたくなった。


2001/09/29Sat.
▲晴れ
▲朝までもたもたと原稿書き。
▲午後、横浜へ。三多摩LOMO会なる集まり。シーバスというものにはじめて乗る。海沿いの芝生でフリスビーなど(笑)。夜は横浜中華街なり。


2001/09/28Fri.
▲快晴
▲原稿。
▲航空写真、スペースシャトルの写真などで著名な写真家柴田三雄さんの事務所へ。毎年恒例のニコンカレンダー、クラシックカメラカレンダーができたとのことで、見せていただく。近々、自衛隊の護衛艦などを撮影した写真集が朝日ソノラマから出るとのこと。
▲ホームページのトップページにチェブラーシカのイラストを入れた。ウクライナのデパートで買ってきた、子供向けの「字をおぼえるためのおもちゃ」より。箱は大きいのだが、中に入っているのはザラ紙を正方形に折って六面のそれぞれキリル文字一文字とイラストを添えた素朴なもの。
▲旧ソ連時代からの人気キャラ、チェブラーシカは、旧ソ連らしく、さまざまなヴァージョンのイラストぬいぐるみがある。西側のごとき著作権管理とは無縁だからだ。ぼくもぬいぐるみ、おもちゃを買い、遊園地や人形劇場の門扉にデザインされたチェブの写真を撮ってきたが、どれも似てもにつかないシロモノ。それでもチェブとわかるあたりが、ギリギリな感じで面白い。そのうちホームページで紹介したいと思います。いまわだいのパペットアニメ『チェブラーシカ』もおすすめ。ホームページのチェブ、左側に歩ききって吹き出しが出た瞬間にクリックしてみよう。


2001/09/27Thu.
▲快晴
▲締め切り間近の原稿など。
▲新宿紀伊国屋書店で心理関係の本を数冊購入。ミノルタのサービスステーションで修理に出していたカメラを引き取る。
bk1文庫・新書担当エディターの國岡さんは編書房という出版社の社長さんでもある。遅ればせながらその編書房HPへ行ってみた。「編集雑記」を最初から最後まで読む。出版社を経営することの大変さ、しかし、その大変さの中だけで味わえるヨロコビが熱く書かれていて感動する。編書房の最新刊は小田光雄『図書館逍遥』。図書館にまつわる古今東西の話がちりばめられていて、とても面白い。
▲編書房の編集雑記を読んでいて驚いたのが、雨宮町子の『たたり』に登場する洋館の持ち主「國岡男爵」の「國岡」が國岡さんの苗字からの拝借だったというくだりだ。ぼくもたまたま『たたり』を読んでいて、没落貴族の雰囲気が良く出ている苗字だなと思っていた(失礼)。雨宮町子は未知の作家だったけど、『たたり』を読んでそのムードつくりのうまさに唸った。もっとも、ストーリー展開が後半「ん?」というところはあったけど。とはいえ、おすすめできる怖い小説です。


2001/09/26Wed.
▲快晴
bk1編集会議。今日は間に合った。そのあとで軽くミーティング。
▲bk1の癒し系キャラやだっちとトーク。今日は前向き。と思ったら、内容はもっぱら映画。役所広司主演の傑作映画『シャブ極道』について熱く語っていたら、H田くんがヤクザが好きだとやってきて、「青山光二先生の本とか読みます?」と来た。博徒の話を書かせたら天下一品の青山光二先生。ちょうどいま出たばかりの『純血無頼派の生きた時代』(双葉社)を毎日少しずつ読んでいるところなのだ。とはいえ、『純血無頼派〜』は博徒の話ではなく、先生が戦前、三高(いまの京大)時代から文学に傾倒し、織田作之助などと交流があったなどの文壇交遊記である。先生は戦前に芥川賞候補、戦後に三度直木賞候補になっているのだ。いまでも現役の物書き(先生は1913年生まれ)としてこうして新刊を上梓しているところが凄い。しかし、H田くんがヤクザものが好きとは。意外なところに意外なファンがいて吃驚する。
▲『シャブ極道』については監督の細野辰興自身が映画の用心棒の中でビデオ化にあたってビデ倫の指導でタイトルを変更せざるを得なかった経緯を書いている。したがって、『シャブ極道』(おもしろいですぜ)を見たいむきは『大阪極道戦争 白の暴力』『大阪極道戦争 白のエクスタシー』という二巻のビデオをビデオ屋で借りていただきたい。二巻? そう、『シャブ極道』は上映時間3時間を超える大長編なのである。しかし、見てソンはない傑作。
▲歌舞伎町の韓国料理屋「韓国風 24時」(はたしてこれが店名なのか……?)でI氏とじゃがいも鍋をつつく。目の前の鍋にはぶった切った牛肉骨片がぷかぷかと浮いており、話題は当然、狂牛病に。店のおばちゃんにしつこく「狂牛病の牛じゃないよね」と念押し。鍋そのものはたいへん旨かった。おばちゃん的にも狂牛病はたいへんに困ると訴えていた。
▲二軒ほどはしごして帰宅。ウクライナで買ってきた、チェブラーシカのぬいぐるみは腹を押すと、「チェブラーシカの歌」が鳴る。一曲聞いてから就寝。


2001/09/25Tue.
▲やっぱり快晴。上着を着ていると汗ばむほど。
▲舞城王太郎『暗闇の中で子供』(講談社ノベルス)。メフィスト賞受賞作『煙か土か食い物』(講談社ノベルス)に続く「奈津川家シリーズ」第二弾。出だしは快調かと思いきや、怪しい雲行きに……。
▲「アルカリ」で映画『風花』を取りあげようと思い、ネットであれこれ調べていると、そっから横に外れて……熱入れすぎ(笑)。


2001/09/24Mon.
▲祝日。今日も快晴。 ▲藤沢片瀬山でサンダー平山氏といつもの打ち合わせ。
▲湘南モノレールで江ノ島へ。江ノ島へ来るのははじめて。写真家の小瀧達郎さんが「江ノ島は日本のモン・サン・ミシェル」とおっしゃっていたが、神社が建ち並ぶ古くからの宗教的聖地でもあり、同時にお参りを兼ねた行楽地でもあった江ノ島には彼の地同様な不思議な魅力が感じられる。小瀧さんが撮りためていらっしゃるという江ノ島をモティーフにした写真がどのようなものか、とても気になる。見てみたい。
▲さっそく「江ノ島」をキーワードにbk1で検索、36件がヒットした。「鶴岡八幡宮の成立と鎌倉生源寺・江ノ島」が収録された『都市・近郊の信仰と遊山・観光 交流と変容』(雄山閣出版)が面白そうだが、5800円は、見ずてんで買うには高い。図書館で探そうか。『江ノ電で行こう 江ノ電なんでも手帳』(江ノ電沿線新聞社)を取り寄せてみることにする。「江ノ電沿線新聞社」っていったい……。
▲小田急ロマンスカーで帰ってくる。約1時間。近い。
▲今年の乱歩賞受賞作『13階段』(講談社)を一気読み。
▲旅行写真の整理。テレビでは『プラトニックセックス(前編)』、『あいのり』。時折、手を休めながらなんとなく、見てしまう。
▲デジタル・リマスター版『太陽を盗んだ男』。数年ぶりに見る。好きな映画で、ビデオで数回見ている。何度見てもこの当時の沢田研二は実にかっこいい。菅原文太の不死身ぶりも、何度も見ていると違和感がなくなるから不思議(笑)。DVD版にはスタッフ、出演者インタビュー付きというので、DVDプレーヤー購入を真剣に考える(笑)。


2001/09/23/Sun.
▲今日も快晴。 ▲にもかかわらず、朝10時から夜更けまでひたすらたまっていたbk1の仕事をこなす。
▲就寝前に、韓国産の潜水艦アクション映画『ユリョン』をビデオで見る。韓国がロシアから安く原子力潜水艦を買った。しかし、原潜の存在を公に出来ず、乗組員も死を免れたうさんくさい軍人ばかりが「幽霊」となった連中ばかり。そして、この潜水艦の名前そのものがユリョン(幽霊)でもあるのだ。そのユリョンが日本の領海を侵犯し、マリアナ海溝まで「演習」に出ることになった。しかし、その航海にはある陰謀が……。今ひとつ現実味に欠けるストーリーで、乗り切れなかった。誰かに解説して欲しい。しかし、韓国映画の撮影技術、CGの技術などの向上には目を見張るものがある。香港映画が元気がないだけに、コリアン・エンターテインメントには期待したい。


2001/09/22/sat.
▲目が覚めたら正午をすぎていた……。
▲快晴。
▲新宿。東急ハンズ、franc franc、ヨドバシカメラでフォトアルバム、写真用品などを購入。
▲新宿スンガリーでロシア料理。キエフカツレツ、キエフの高級店で食べるよりも旨い。もっとも、こちらの方が本場よりも倍以上の値段だが。ロシア料理にはまるで興味がなかったのだが、ウクライナに行ったおかげで関心を持てるようになった。
▲旅行のカラーネガ整理に着手。
▲相米慎二監督の遺作『風花』を今さらながらビデオで。相米慎二はもっとも好きな映画監督の一人である。寡作だが、どれも丁寧に作られており、そのうえ、どこかしら破綻しているところが好みだった。『風花』は『お引っ越し』や『あ、春』などの円熟味を増した巧さをあまり感じさせず、相米監督の処女作『翔んだカップル』を思わせる初々しい作品だった。ヒロインは小泉今日子ではなく、むしろ薬師丸ひろ子であるべきなのではと勝手な空想をしたくなったほどだ。最後の作品が処女作のごとき輝きを持つというのも、いかにも相米監督らしいところだと思った。好きな映画である。


2001/09/21/Fri.
▲昨日のつづきの「探し物」でバタバタする。
▲代官山ギャラリー・ニエプスにて、写真家の中藤毅彦さんと会う。中藤さんは『Winterlicht』(ワイズ出版)『Enter the mirror』(モール)という二冊の写真集を出している新鋭カメラマン。このギャラリーの主宰者でもある。ちょうど彼の、ベトナムをテーマにした写真展を見て、話しを聞いた。
▲ところで、ぼくが好きな『Winterlicht』(ワイズ出版)は東欧をモティーフにしており、今回の写真展はベトナム。元社会主義、あるいは現在も社会主義政策を取っている国に興味があるという中藤さんの意見にぼくも旅人として同感する。
▲資本主義体制の国々はどれも一様に価値を同じくする傾向にある。つまりはアメリカ化だ。しかし、社会主義体制は少なくとも80年代まではアメリカ文化へのアンチテーゼだった。ゆえに、その「遺跡」がゴロゴロしている東欧は面白い。反米文化がなければ、やがて『ファストフードが世界を食いつくす』(草思社)だろう。そうなったら、世界は確実につまらなくなる。テロは許されることではないが、イスラム原理主義者たちの反米思想にも一理ある。
▲ウクライナ旅行のネガ整理をはじめる。ベタ取って、プリントして……楽しみだが、量があるので、やや憂鬱。いや、その前にカラーネガの整理をしなくては。


2001/09/20/Thu.
▲午前中いっぱいかけて探し物。見つからず。区役所出張所。アポすっとばす。
▲「季刊クラカメ」編集部で飲みに。結婚と米のアフガン侵攻について。途中退席。
▲帰郷。そのまま彼の地に宿泊。


2001/09/19/Wed.
▲晴れ。
bk1のミステリ、ホラーサイトについてK山女史と新宿で打ち合わせ。
▲I谷氏から教えてもらってJMM最新号の「カブール・ノート」(山本芳幸)の再録を読む。オサマ・ディン・ラディンの人物像について詳しい。
bk1。編集会議に間に合わず。
bk1ホラーサイトに「特集★ENIXエンターテインメントホラー大賞スペシャル」をアップ。
▲書き忘れていましたが、bk1で17日から秋のミステリーフェアやってます。ぼくはブックガイドと真保裕一さんのインタビューを担当してます。ほかに『三人目の幽霊』(東京創元社)の大倉崇裕さんが登場。クイズに答えるとプレゼントも。
やだっちとトーク。やや無常感が漂う。


2001/09/18/Tue.
▲晴れ。
▲二日連続で「アルカリ」を書く。って、いちいち日記に書いてるようじゃだめだな(笑)。取り上げたのは、ちょっと今さらだけど舞城王太郎『煙か土か食い物』(講談社ノベルス)。このタイトル、好きなんだけど、タイトルそのものに謎が込められているわけではないのがちと残念。
▲「季刊クラカメ」「bk1」。
▲久々に「アルカリ」を書いたおかげで、久々の人たちからメールをいただく。宛先不明で帰ってきたメールも数通あったので、もしまた読みたい方がいたらご一報ください。「まぐまぐ」でも登録できます。


2001/09/17/Mon.
▲晴れ。
▲久々に「アルカリ」を書く。取り上げたのは松井計『ホームレス作家』(幻冬舎)
▲「季刊クラカメ」「bk1」。
▲昨年亡くなった小倉磐夫が「アサヒカメラ」に連載していた記事を再編集した『国産カメラ開発物語 カメラ大国を築いた技術者たち』(朝日選書)『プロジェクトX』的部分もある開発物語。面白い。
▲また新宿だよ。I氏、K氏。話題はやはり北米の報復行動について。
▲斎藤貴男『経済小説がおもしろい。』(日経BP社)を拾い読み


2001/09/16/Sun.
▲晴れ。
▲紀伊国屋書店、ヴァージンメガストアなどをまわり、やや社会復帰。夜からbk1の仕事に復帰。「秋のミステリフェア」で原稿書いていますので、ご覧ください。ウクライナ紀行については写真を交えてアップするつもり(いや、マジで)。ご期待下さい。


2001/09/15/Sat.
▲成田、東京。
▲くもり?
▲ラーメンとスシ。日本酒で酔っぱらう。やや前後不覚。仕事にならず、すまぬ、各位。


2001/09/14/Fri.
▲キエフ。
▲くもり。
▲早朝、ってゆーか、夜だが、午前4時にチェックアウト。6時の飛行機でモスクワへ。
▲モスクワ空港で10時間待つ。日記を書いたり、本を読んだり……。
▲午後7時20分のモスクワ発東京行きに乗る。
▲北米同時多発テロ事件を知り、驚愕。
▲9時間飛行機に乗り、5時間時計が進む。


2001/09/13/Thu.
▲キエフ。
▲くもり雨くもり雨くもり。
▲アルゼナールはもともと軍需工場であり兵器庫だったが、第二次大戦後、ソ連軍がドイツの名門光学機器メーカーツァイス・ドレスデンの機械と研究者を接収し、このアルゼナールでカメラの製造をはじめさせたといういわくつきの工場だ。いまでも壁には第二次大戦中に果たした役割が軍人たちのレリーフと共に称えられている。その後、「キエフ」という名のカメラを作り始めたアルゼナールは現在までカメラ、レンズを製造し続けている。というわけで、ここを訪ねた。そして、なぜか、アルゼナール勤務のおじさんの家へ招かれカメラコレクションを開陳されるはめに……。
▲買い物など。


2001/09/12/Wed.
▲オデッサ。
▲晴れ。
▲ひなびた、というよりは荒廃した小遊園地へ。おそろしく似ていないチェブラーシュカの看板、人形を発見。
▲海。ビーチ。まだ泳げる暖かさ。
▲大通りのカフェのテレビに人だかり。いま考えると北米同時多発テロ。
▲夜行列車でキエフへ。南京虫付きの毛布3枚目。同じコンパートメントにはサッチー似の女性ほか。夜行列車で頭にカールを巻いて寝るおばちゃんをはじめてみた。


2001/09/11/Tue.
▲オデッサ。
▲くもり。
▲オデッサの階段。例の、映画『戦艦ポチョムキン』のクライマックスで有名なところだ。階段をのぼったところには「ソ連」をモティーフにしたカフェがある。すでにソ連邦はユーモアの一つになった。階段からの眺めもデカいビルにはばまれて感興にはやや乏しい。
▲昼寝。
▲寿司屋発見。残念ながらキャビアの軍艦巻きは品切れ。黒海に面したオデッサは外国人をよくみかけるコスモポリタン的な街である。


2001/09/10/Mon.
▲リヴィウ。
▲晴れ。
▲野外にしつらえられた民族博物館。この近辺の木造建築が移築されたものだ。森の国らしく、19世紀まで木造による建築が一般的だったとか。釘一本使っていないという木造教会はどこか懐かしい香り。
▲夜行列車でオデッサへ。南京虫付きの毛布2枚目。同じコンパートメントにはポーランド国籍の男性。カルパチア山脈を越えれば、たしかにポーランド、ハンガリーが控えている。


2001/09/9/Sun.
▲リヴィウ。
▲雨くもり雨くもり。
▲街そのものが世界遺産だったりする。まったくのヨーロッパの小都市。石畳。キエフよりも社会主義の残り香がぐっとすくなく、東方教会の数も少ない。カソリック文化圏である。もっとも、この街の教会は、カソリックの信徒が東方教会のやり方で信仰を行うという世にも珍しい「ユニエイト」なる折衷信仰。ぼくはこういう真ん中を取るやり方って結構好きだ。


2001/09/8/Sat.
▲キエフ。
▲雨くもり雨くもり。
▲ペチュウルースカ修道院など。チェブラーシュカとゲーナのぬいぐるみを発見し、狂喜。
▲夜行列車でリヴィウへ。南京虫付きの毛布など。


2001/09/7/Fri.
▲キエフ。
▲雨くもり雨くもり。
▲はじめてのキエフカツレツ、ボルシチなど。


2001/09/6/Thu.
▲モスクワ経由でキエフ(ウクライナ共和国の首都)入り。


2001/09/5/Wed.
bk1の仕事。朝まで。大ショックなことがあったが、そのことを受け止める余裕もなかった。うーん、ほんと、憂慮すべきことだと思うんだけど、そのことって、みんなどう感じているんだろう……。


2001/09/4/Tue.
bk1の仕事など。


2001/09/3/Mon.
▲ぐずつき気味→雨→深夜になってあがる。
BABジャパンへ。
▲次に出す「使う」シリーズの原稿整理。
▲I氏と歌舞伎町。雨の中火災があった現場へ。4階「スーパールーズ」はブルセラ的キャバクラだったらしく、とすれば女子はみなセーラー服で一酸化中毒死したはず。合掌。
▲上海小吃→かぼちゃ。「バカップル」論など。
▲小林 和男著『エルミタージュの緞帳』(日本放送出版協会)。NHKの記者によるモスクワ特派員物語。著者は1971年からモスクワに赴任し、途中、ウィーンに拠点を移すが、長年ソ連・東欧各国の動きを追ってきたジャーナリストだ。ソ連流のジャーナリストへの対処法、モスクワ、東欧各国の抑圧的な政治体制の内幕を書く。とくにゴルバチョフの「ペレストロイカ」からソ連崩壊、ゴルバチョフが政治の表舞台から去っていくまではわかりやすく描かれている。ニュースで漠然と知っていたつもりのことでも、あらためて本書を読むことで輪郭がはっきりした。


2001/09/2/Sun.
▲秋晴れ。
▲前橋。力仕事。
▲群馬県庁(でかい!)。32階展望台。
▲今年上半期の話題作、メフィスト賞受賞作『煙か土か食い物』(講談社ノベルス)を今さらながら。ラフだが、その裏になにやら隠されている感じ。タイトルもいい。しかし、舞城王太郎というペンネームはいかがなものか。いや、それすらこの人の「芸」なのか。ともかく注目の新人作家であることはまちがいない。


2001/09/1/Sat.
▲起きてテレビをつけたら、歌舞伎町のビル火災で44人死亡とのニュースが! 知人が巻き込まれていたらと心配になるが、おれも心配されていたらしくケイタイにメールが入っていた(笑)。
▲火災にあったビルは「一番通り」、コマ劇場近くで、いわば歌舞伎町の表通りである。おれにとってはまったく関心のないエリアなので前を通ったことしかないが、一気に44人死亡という事態はやはり驚きだ。
▲報道によると、金曜の晩の歌舞伎町の人出は30万人とか。テロルとしてはおそろしく効率のいい地域ということになる。
▲ちなみに夕べはずっと原稿をいじっていたので歌舞伎町にはいなかった。よって野次馬にも行っていない。
▲北浦和。はじめて降りた。昔懐かしい駅前商店街。
▲映画『天国の日々』。ネストール・アルメンドロス撮影監督の妙技を楽しむ。1910年代のアメリカ、テキサス州の農場に流れ着いた男と女。二人は兄妹と偽って麦刈りの仕事にありつく。余命幾ばくもない農場主はその女に恋する。男は女をけしかけて、農場主の妻に収まらせる。しかし、いつしか女は農場主に好意を抱くようになる……。ありふれたストーリーがかくも印象的な映画に仕上がったのは、演出、撮影の勝利だ。主人公の男を若きリチャード・ギアとサム・シェパードが演じ、魅力に溢れている。監督は長い沈黙を破って『シン・レッド・ライン』を作った寡作で知られるテレンス・マリック。アルメンドロスはこの映画でオスカーを取った。
▲本棚から学生時代に買った『キャメラを持った男(リュミエール叢書 6)』(ネストール・アルメンドロス著・武田潔訳・筑摩書房)を引っぱり出し、アルメンドロス自身の解説を読む。実際の撮影はカナダで行われ、それゆえハリウッドのユニオンの影響からわずかばかりでも自由になれたことが大きな勝因だったとある。つまり、ハリウッド式の光を回して役者を際立たせるやり方ではなく、ナチュラルな表現を狙って自然光を生かし、人物をつぶしてもかまわないという大胆な実験が必要だったのだ。アルメンドロスはバルセロナに生まれ、その半生を中米、ヨーロッパ、北米で送ったコスモポリタンである。それゆえ、実験精神にあふれ、プロフェッショナルとしての高い意識を持っていた。『キャメラを持った男』は資料性も高くとてもいい本だが残念ながら絶版。


最新の日記
アルカリブログ

過去の日記
→2001年1月|2月|3月|4月|5月6月7月8月


TOPCINEMA INDEXBOOKS INDEXPROFILE

動画